抄録
近年, 肺癌検診においてらせんCTの意義が高まりつつある。そんな状況下で我々の長野県厚生連肺癌検診専門委員会では, 独自にらせんCT検診車を作成して巡回型の肺癌検診を2001年より開始した。検診を行うにあたり, 長野県下を11の厚生連病院と長野県厚生連健康管理センターの連携により, 読影, 判定結果指導, 精密検査, 治療, 予後管理を行っている。検診受診者は初年度2001年6,633名, 続く2002年6,369名であり, 2年間で55名の発見肺癌があった。内訳はこの2年間の初回受診者は11,140名で54名の肺癌が発見され (発見率0.48%), 2年継続受診者も1,862名おり, その中から2年目に1名の肺癌が発見された (発見率0.05%)。又初回受診者の男女別発見率は男0.25%, 女0.80%と圧倒的に女に発見率の高い結果であった。そして発見肺癌55例において組織型をみると腺癌が51例で93%を占めていた。更に発見癌摘出術後の腫瘍腫瘤径が判明したのは54例で, うち10mm以下の微小癌が24例の44%にのぼり, 20mm以下の小型肺癌は43例の80%にのぼった。従って病期でみてもIA期は48例87%の高率で, 早期発見に極めて有用な検診であることが解った。