抄録
不特定多数の瑞浪市民が利用する, 瑞浪市公共施設27施設, 学校14施設, 保育園等15施設, 郵便局10施設の計66施設を対象に, 職員と施設の禁煙・分煙状況を把握する目的で, 施設名記名式のアンケート調査を実施した。
アンケート回収率は100%であった。全職員(936名)の20.0%が喫煙者であった。
施設の禁煙化状況は, 普段職員が使用する事務室や休憩室では約8割の施設が全面禁煙となっていたが, 市民が利用する公共スペースでは3割程度しか禁煙化が進んでいない実態が明らかとなった。保育園等では施設全面禁煙の割合が高い一方で, 学校では教職員の利用する休憩室での禁煙率が低い。郵便局は, 他施設と比較して, 喫煙自由の施設が最も多かった。今回の調査で健康増進法25条の内容を十分認識していた施設は全体の半数未満であった。
今後, これらの結果を踏まえて, 地域住民が利用する公共施設等に, 積極的な禁煙推進・啓蒙活動を続けていく必要がある。