日本農村医学会雑誌
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手指消毒法の検討
高野 三男野口 雅久笹津 備規
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2006 年 55 巻 2 号 p. 100-107

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抄録

 手術室における手洗いは,創内が手術時に術者から受ける病原微生物汚染を防ぐ意味から重要でありかつ基本的な予防対策である。しかし,頻回の手洗いや過度のブラシングは手荒れを起こし,傷を負った皮膚面は却って細菌の温床となり易くなるため注意が必要である。今回,界面活性剤入り消毒剤を用いた手指洗浄法 (以下;スクラブ法) と超音波洗浄器を用いた手指洗浄法 (以下;超音波洗浄法) を行ない洗浄効果の比較検討を行なった。スクラブ法では,手洗い経験に関係なく一様に洗浄効果は高く期待されたが,超音波洗浄器使用では洗浄効果が低くなる場合がみられた。

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© 2006 一般社団法人 日本農村医学会
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