日本農村医学会雑誌
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短報
Quality Control (QC) 手法を用いたインスリン投与エラーの分析と改善
三浦 篤史青木 芙美桃井 宏樹柳沢 国道大井 敬子大橋 正明竹内 玲子小林 由美子佐々木 由美大倉 輝明跡部 治
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2009 年 57 巻 5 号 p. 719-725

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抄録
 佐久総合病院では,筋弛緩薬,カリウム製剤などはハイリスク薬として扱われているが,インスリンは事故防止のために標準化された対策がなされていない。今回我々は,多職種に渡ったチームを構成し医療改善運動を行なった。チームでは薬剤師が中心となり,Quality Control (QC) 手法を利用してインスリン投与の過誤を防止するための対策に取り組んだ。その結果,インスリン取り扱いに関するヒヤリ・ハットは減少した。薬剤に関したヒヤリ・ハット事例は多く,薬剤師のリスクマネジメントに果たす役割は大きいと考えられる。今後,薬剤師は積極的にリスクマネジメントに関わり,医薬品が関与する医療事故を未然に防止することが望まれる。そのことからも,QC手法を活用し,医療改善運動に取り組むことは効果的な活動と考えられた。
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© 2009 一般社団法人 日本農村医学会
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