日本農村医学会雑誌
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原著
重度認知症患者の在宅介護が継続できた要因
——家族介護者からの聞き取り調査——
塚原 貴子, 宮原 伸二, 山下 幸恵
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2010 年 59 巻 4 号 p. 461-469

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抄録
 本研究は,要介護度2以上の判定を受けている認知症患者を,在宅で1年以上介護した家族介護者からの聞き取り調査で,在宅介護の継続要因を明らかにすることである。
 対象者は,介護支援センター,訪問看護ステーションに対象の抽出を依頼し,研究の目的を説明し同意の得られた5人の家族介護者にインタビューした。家族介護者が,インタビューで語った125コードから在宅介護の継続に関わる要因として見出された中核概念は『要介護者から得た介護意欲』『本人の要望に添える予感』『サポートの質と量』『周辺症状の介護技術の向上』『認知症の受容』『予測困難な反応』『周辺症状への対処困難』『緊急時のサポートの不足』の8つであった。
 在宅介護の継続には,『予測困難な反応』『周辺症状への対応困難』『緊急時のサポート不足』の阻害要因を『認知症の受容』『周辺症状の介護技術の向上』によって克服していた。克服を支える原動力には『要介護者から得た介護意欲』や地域住民,身内及び専門職からの必要な『サポートの質と量』を受けていた。在宅介護の決断には『本人の要望に添える予感』を体験していた。
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© 2010 一般社団法人 日本農村医学会
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