日本農村医学会雑誌
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安城更生病院における学生および職業人への研修および職場実習の現状調査
三井 千鶴三浦 崇則池田 真紀大嶽 典子鈴木 久美子小川 昭正
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2011 年 60 巻 1 号 p. 24-30

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抄録

 安城更生病院 (以下,当院) は以前より教育に力を注ぎ,医療人を目指す学生から専門職業人に至るまで,積極的に実習・研修・見学を受け入れてきた。今回の調査は,当院において平成18年度から平成20年度に受け入れた実習・研修および見学の実績を把握するために調査した。
 当院における実習・研修および見学の受け入れ人数は,平成18年度1,047名・平成19年度1,107名・平成20年度1,309名と年々増加傾向にあった。そして,ほぼ全ての職種 (15職種) で実習・研修および見学を受け入れていることが明らかとなった。中でも,医療に興味を持つ中高生が増加している点は,我々にとって希望の光であった。加えて,教育プログラムのあるもので,実習・研修の増加が認められた。これらのことは,実習・研修生がどこで何を学ぶかを明確に,実習・研修先を選んでいることを示唆するものである。
 一方で当院は研修のプログラム管理・評価およびフィードバックが充分なされていないことが明らかとなった。
 今後,より魅力ある質の高い教育に貢献するために,プログラム管理・評価・フィードバックへの関わりが課題である。

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© 2011 一般社団法人 日本農村医学会
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