日本農村医学会雑誌
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研究報告
3D ASL(Arterial Spin Labeling)の使用経験
日比 英彰岡田 浩幸三輪 正治安部 威彦橋本 英久
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2014 年 63 巻 2 号 p. 132-136

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抄録
 今回MRI装置のバージョンアップにより造影剤を用いないMRPerfusion撮像法である3D ASL (Arterial Spin Labeling) 法が使用可能になった。そこで撮像条件が脳血流量cerebral blood flow (CBF) 値 (単位組織量あたりの脳血流量[ml/min・100g]) へどのように影響されるのか検討を行なったので実際の臨床例を交えて報告する。撮像条件の検討については,arm及び加算回数 (NEX) を可変させた場合におけるCBF値の変化を検討した。結果, 各撮像条件を変化させて撮像を行なっても脳内の各領域のCBF値に大きな差は認められなかった。CBF値へ影響されなかった要因として, armは画像の空間分解能に, NEXはSN比に影響を及ぼすが, ラベリングされた血液のスピンに対して影響しなかったためと考える。
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© 2014 一般社団法人 日本農村医学会
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