2014 年 63 巻 4 号 p. 565-587
本研究は, 一般成人を対象としてHLCが種々の要因の影響を調整しても体重変動と関連するかを検証することを目的とした。 体重変動に関連する要因の影響を調整すると普通体重の男性では外的統制傾向が体重増加に関連したが, 内的統制傾向は体重減少と有意な関連は認められなかった。外的統制傾向は体重増加と関連したものの, 成人ではHLCが体重変動に及ぼす影響は弱かった。 HLC以外に体重変動と有意に関連した要因をみると, 体重増加は朝食欠食, 睡眠による休養, ウエイトサイクリング, 体重減少は肥満とストレスであった。性別にみると, 男性では, 体重増加は既婚, 朝食欠食, 睡眠による休養, ウエイトサイクリング, 体重減少は肥満と減量宣言と関連した。一方女性では, 体重増加は食事速度と喫煙が関連した。