日本農村医学会雑誌
Online ISSN : 1349-7421
Print ISSN : 0468-2513
ISSN-L : 0468-2513
原著
後発医薬品導入による注射抗菌薬の使用量変化と緑膿菌の薬剤感受性への影響
杢保 貴幸徳竹 裕貴石井 康友植田 宏冶松岡 裕士石原 一惠
著者情報
キーワード: DPC, AUD, 緑膿菌
ジャーナル フリー

2014 年 63 巻 4 号 p. 588-595

詳細
抄録
 近年, 診断群分類別包括評価システム (diagnosis procedure combination: DPC) 導入により医療の質を落とさずに医療費の削減を実現することが求められている。その為の方法として後発医薬品の導入が推進されているが, 屋島総合病院も2009年7月よりDPC対象病院に認可され, それに伴い注射抗菌薬を中心に後発医薬品への切り替えが行なわれた。そこで, DPC導入前後 (2008年4月~2009年6月: 導入前, 2010年7月~2011年9月: 導入後) において後発医薬品切り替えによる影響について, 使用量と治療期間による注射抗菌薬使用密度 (antimicrobial use density: AUD) と有効性と安全性, 薬剤費, 医療関連感染において問題となる緑膿菌の感受性率への影響を指標とした比較検討による評価を行なった。その結果, DPC導入前後で後発注射抗菌薬への切り替えにより, AUD及び, 有効性や安全性, 緑膿菌の感受性率に有意な悪影響を与えないで薬剤費を約40%削減できることが示唆された。従って, DPC導入病院の薬剤部が後発注射抗菌薬を導入する事は医療費の削減を医療の質を低下させることなく支援できる有用な一つの手段であると考える。
著者関連情報
© 2014 一般社団法人 日本農村医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top