日本農村医学会雑誌
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研究報告
連携充実加算への取り組みが当院の診療報酬に及ぼした影響について
岩切 詩子, 守山 十和子
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2024 年 72 巻 5 号 p. 394-401

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抄録
 県立日南病院では地域との連携を充実させることを目的として,2020年6月から連携充実加算の算定を開始した。外来がん化学療法における連携充実加算では,専任の薬剤師が実施することとなっているため,限られた人員で薬剤部全体の業務を維持しつつ,専任薬剤師の業務配分を検討する必要があった。そこで,がん患者に対するより効果的・効率的な介入を行なうため,段階的に薬剤部全体の業務配分を検討した。病棟業務と兼務していた外来がん化学療法室担当薬剤師を調剤室との兼務に変更することで,外来がん化学療法室での従事時間を4時間から6時間へ増加した。その結果,連携充実加算件数は有意に増加した。入院がん患者への指導件数は減少したが,薬剤師によるがん患者への介入は全体として増加傾向にあり,入院から外来へシフトしたことがわかった。また,得られた診療報酬をみると,連携充実加算とがん治療以外の入院患者への指導件数が増加した。入院患者と外来がん患者への指導介入で得られた業務配分変更前後の収益を比較すると,有意差はみられなかったが689,450円増収となった。連携充実加算を算定するためには,知識とコミュニケーション力の高い薬剤師が必要であるが,人員配置を工夫することで,患者への安心・安全な治療に寄与し,診療報酬の増収に繋げられることがわかった。
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© 2024 一般社団法人 日本農村医学会
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