日本農村医学会雑誌
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症例報告
局所陰圧閉鎖療法が有用であった難治性胃皮膚瘻の1例
熊谷 卓朗, 内藤 真奈美, 齊藤 研
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2024 年 72 巻 5 号 p. 402-407

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抄録
 症例は71歳女性。強皮症に関連する食道蠕動低下に伴う栄養障害のため胃瘻を造設した。しかし,胃瘻周囲の皮膚炎が増悪,対応に難渋したことから,胃瘻チューブを抜去した。皮下埋め込み型中心静脈ポートを造設後,瘻孔は徐々に縮小したが,閉鎖・治癒に至らず,持続する胃液の流出のため瘻孔周囲皮膚の発赤やびらん,疼痛などの皮膚障害が1年にわたり持続していた。難治性の胃皮膚瘻に対して,局所麻酔下に瘻孔切除術を施行した。体表面よりアプローチし,瘻孔を切除したが,瘻孔切除部周囲の皮膚には長期に及ぶ炎症が認められ,一期的創閉鎖は困難と判断し,局所陰圧閉鎖療法を併用することとした。術後9病日に局所陰圧閉鎖療法を終了し,創部の自己管理が可能となった。胃瘻抜去後の難治性瘻孔は,低栄養を背景とし,流出する胃液の暴露などから自然閉鎖に難渋すると考えられる。胃瘻抜去後の難治性瘻孔に対して,瘻孔切除術後の局所陰圧閉鎖療法は術後早期より経口摂取可能となり,創傷管理の上でも有用であると考えられた。
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© 2024 一般社団法人 日本農村医学会
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