抄録
本研究は,A病院の看護師長の看護管理行動を確認し,コンピテンシー・モデルを基盤とした看護管理行動が実現できる看護師長の育成に向けた課題を明らかにすることを目的とした。
看護師長9名を対象に個別面接調査を2回実施した。新任期の看護師長が発揮できていたコンピテンシーは「自己研鑽・学習力」等他者の支援に関するコンピテンシーが該当した。努力が必要なコンピテンシーは「対人影響力」等,他者からの支援に関するコンピテンシーがあった。看護師長経験が4年目以上の看護師長が発揮できていたコンピテンシーおよび努力が必要なコンピテンシーには「組織へのコミットメント」が該当し病院全体への利益を出すことへの言及があった。
新任期看護師長は,他者の言動を確認しながら自身の看護管理行動を振り返ることができるよう支援する必要があり,4年目以上看護師長は病院全体の利益を出す他部署への働きかけができるよう支援する必要がある。