日本農村医学会雑誌
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足関節骨折の治療経験
神沢 賢町田 拓也柳原 光国多田 秀穂水嶋 丈夫
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1985 年 34 巻 1 号 p. 57-60

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抄録

当科では昭和37年より昭和58年に至る期間に104件の足関節骨折入院例を経験し, それらの約半数に観血的i療法を行なってきた。そして従来のscrew固定法にかわって昭和56年よりZuggurtungsosteosyntheseを積極的に用いている。
ZuggurtungsosteosyntheseはKirschner鋼線, 締結用wire以外の特別な器具を施行に際し必要としない。また, 圧迫力が骨折面に持続的に働く機能的圧迫固定法であるため, 術後外固定を必要とせず, 早期関節運動開始が可能である。
われわれのZuggurtungsosteosynthese施行症例の術後評価からみても, 本法が足関節骨折治療にきわめて有用であることを報告した。
さらに最近, われわれは非観血的機能的療法としてテーピング固定を足関節骨折の治療にとり入れているので, その有用性と問題点に検討を加え, あわせて報告した。

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