日本農村医学会雑誌
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農村地区における健康成人の生活習慣とHDL-Cの主要成分 (HDL2-C, HDL3-C) との関連
百瀬 義人畝 博江崎 廣次
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1994 年 43 巻 1 号 p. 1-7

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抄録

HDL-Cの主要分画が冠状動脈性心疾患 (CHD) の予測者になりえるかについては, 未だ論議が続いている。これらの分画が, CHDのリスクと関係のある生活習慣 (飲酒, 喫煙, 身体活動, 肥満度) と関連するかについても明確でない。そこで本研究は, 健康成人227名 (30歳~79歳) を対象に, HDL分画に対する各生活習慣の独立した関連を検討するため, 共分散分析法を用いて傾向検定 (test for trend) を行った。ただし, 女の飲酒と喫煙はサンプル数が少なく, 解析から除外した。その結果, 男では飲酒がHDL-C, HDL,-Cとの関連を示したが, 喫煙は両分画ともに関連を示さなかった。身体活動はスポーツ, 仕事, 余暇活動に分けて検討したが, 男女ともに有意な関連はみられなかった。肥満度はHDL-C, HDL2-Cとの間の負の関連が, 女にみられた。男では傾向検定では有意な関連を示さなかったものの, 肥満群 (Body Mass Index≧25) のHDL-C, HDL,-Cが, 正常群 (20≦BMI<25) に比べ, 有意に低い値を示した

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