日本農村医学会雑誌
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当院健診センターにおける過去10年間の子宮癌検診の成績
山口 潤若原 幸枝小泉 直美常山 聡田村 裕恵塩崎 正樹川口 勲寺井 継男黒島 振重郎
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1994 年 43 巻 1 号 p. 8-12

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抄録

子宮癌の早期発見における集団検診の果たす役割は大きく, 子宮癌死亡例の減少に寄与してきたことは明らかである。今回は帯広厚生病院健診センターにおいて1984年4月から1993年3月までの10年間に施行された子宮癌検診の成績および検診歴をふりかえり検討した。
1, 0767名が受診し, クラスIII以上の要精検群は106名 (0.98%) であった。うち95名が当院婦人科で2次検診をうけ, 10名が頸癌 (stage 0; 6, Ia; 3, Ib; 1) であり, 総受診者の0.09%, 要精検者の9.4%であった。
1989年4月から1992年3月までの3年間の受診者3818名の検診歴を検討した。受診年度前の3年間の受診回数は3回以上;227名 (5.9%), 2回;446名 (11.7%), 1回;1,015名 (26.6%), 0回;2,130名 (55.8%) であった。また前年度の受診老は941 (24.6%) 名であった。この間に発見された癌患者5名はすべて検診前3年間は子宮癌検診を受けていなかった。

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