日本農村医学会雑誌
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転移性皮膚癌9例
佐藤 英嗣東 清吾山口 潤辻野 一三稲葉 秀一吉川 隆志寺井 継男関下 芳明藤森 勝塩野 恒夫黒島 振重郎津村 宣彦川口 勲西岡 健白土 博樹高橋 和明坂下 茂夫熊切 正信
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1994 年 43 巻 4 号 p. 964-968

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抄録

1991年4月から1993年3月までの2年間に, 帯広厚生病院皮膚科で経験した転移性皮膚癌9例を検討した。平均年齢は男性4例66歳, 女性5例63歳であった。原発巣としては肺癌4例 (44.4%), 子宮癌2例 (22.2%), 胃癌, 乳癌, 腎癌がそれぞれ1例 (11.1%) ずつであった。臨床型は結節型5例, 硬化型3例, 炎症型1例であった。原発巣確認から皮膚転移までの期間は平均約30±25か月であった。また, 皮膚転移後死亡までの期間は平均約6.8±5.6か月であった。診断時あるいは手術時の進行度と生存期間にははっきりした因果関係はなかった。なお, 転移巣が原発巣より先に発見された症例はなかった。

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