日本農村医学会雑誌
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女性老年者における無症候性脳梗塞と骨密度, 牛乳消費量
山下 一也飯島 献一白澤 明渡部 雄治黒田 覚西 英明
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1998 年 46 巻 5 号 p. 833-839

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抄録

外来通院女性老年患者を対象に, 無症候性脳梗塞と骨密度, 牛乳消費量との関係を検討した。
対象は脳卒中の既往がなく神経学的にも異常を認めず, 高血圧などにて外来通院中で, 頭部MRIにて無症候性脳梗塞が認められた女性老年患者26名 (平均年齢72.6歳)(無症候性脳梗塞群), 年齢をほぼマッチさせた無症候性脳梗塞が認められない女性老年患者18名 (平均年齢71.9歳)(対照群) とした。無症候性脳梗塞群では対照群に比して, 拡張期血圧が有意に高く, 高血圧の既往も多かった。無症候性脳梗塞群では椀骨超遠位部骨密度が低い傾向にあった。また, 牛乳消費量は無症候性脳梗塞群では有意に少なかった。牛乳消費量は骨密度よりも高血圧の既往と関連している傾向にあった。
女性老年者において, 無症候性脳梗塞と牛乳消費量とに関連がみられた。

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