リハビリテーション医学
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短報
免荷が大腿骨近位部骨密度へ与える影響
松瀬 博夫志波 直人名護 健荻野 美佐梅津 祐一永田 見生
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2006 年 43 巻 8 号 p. 537-541

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抄録

下肢外傷により,治療上患側下肢免荷を余儀なくされた入院患者20 名,平均年齢39.2(20~61)歳を対象とし,DXA法を用いて大腿骨頸部,転子部の骨密度を測定し,健側骨密度に対する免荷側骨密度の低下率を用いて,免荷による骨萎縮率の評価を行った.免荷期間の平均は28.8(7~82)日で,大腿骨頸部の平均骨萎縮率4.9 %,大腿骨転子部は平均3.5 %であった.大腿骨頸部の骨萎縮率と完全免荷期間との相関係数は0.50(p <0.05),同じく大腿骨転子部では0.63(p<0.01)で,回帰直線の傾きは,大腿骨頸部では0.09,大腿骨転子部では0.13と,大腿骨近位部は免荷により1 日で約0.1 %の骨萎縮を来たしていた.

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© 2006 社団法人 日本リハビリテーション医学会
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