リハビリテーション医学
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上肢知覚神経伝導検査の基本的問題に関する臨床的研究
木村 彰男
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1984 年 21 巻 2 号 p. 85-93

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抄録
正常人における,上肢知覚神経伝導検査を行ない,以下の結論を得た.
1) 橈骨神経,正中神経および尺骨神経のいずれも,知覚神経伝導速度は,順行性刺激でも逆行性刺激でもほぼ一致し,有意差はなかった.
2) 知覚神経活動電位(SNAP)の振幅は,順行性刺激より逆行性刺激で大きな値が得られるが,尺骨神経の逆行性刺激では,M波の混入が起こるので注意を要する.
3) 橈骨神経と正中神経の間では,SNAPのspreadないし刺激のoverflowが生ずるため,検査に際し充分考慮する必要がある.
同様の現象は,正中神経と尺骨神経の間でも高頻度に観察される.
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© 社団法人 日本リハビリテーション医学会
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