リハビリテーション医学
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脳卒中片麻痺患者の体力に関する検討
40代および50代の脳卒中片麻痺患者について
間嶋 満上田 敏
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キーワード: 片麻痺, 体力
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1985 年 22 巻 2 号 p. 64-72

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抄録

1) 片麻痺患者の体力の指標とその測定方法について検討し,それらを用いて40代および50代の片麻痺患者の体力の実態を明らかにした.
2) 40代および50代で患側下肢機能がグレード7~8の片麻痺患者においては,心拍数が120拍/分に至る範囲では,心拍数と酸素摂取量との間に直線関係が認められた.また,この関係を利用して,片麻痺患者においても,心拍数-100または120に対応する酸素摂取量の推定が可能となった.
3) 片麻痺患者の体力の指標としては,心拍数-100または120に対応する酸素摂取量が妥当であると考えられた.
4) 40代および50代で患側下肢機能がグレード7~8の片麻痺患者の体力は,同年齢層の正常者に比して著明に低下していた.

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© 社団法人 日本リハビリテーション医学会
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