リハビリテーション医学
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自由走行がラットの末梢神経に及ぼす影響
病理組織学的研究
出江 紳一椿原 彰夫蜂須賀 研二永田 雅章木村 彰男千野 直一
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キーワード: 末梢神経, 運動負荷
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1988 年 25 巻 4 号 p. 281-284

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抄録

(1)4週齢(幼若群)および12週齢(成熟群)ラットに8週間自由走行を行わせ,脛骨神経と腓腹神経の有髄神経線維の直径を安静対照群と比較した.(2)幼若群では,脛骨神経,腓腹神経ともに走行群の有髄神経線維直径は安静群よりも太かった.(3)成熟群では,走行群と安静群との間に有髄神経線維直径の有意な差は見られなかった.(4)われわれはこの結果から,運動負荷により運動ならびに知覚神経線維の発育過程が促進される可能性があると結論した.

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© 社団法人 日本リハビリテーション医学会
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