リハビリテーション医学
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腰痛患者に対する水泳運動療法の有効性について
松永 俊二酒匂 崇吉国 長利米 和徳赤嶺 卓哉田口 信教須藤 明治小笠原 悦子森本 典夫
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キーワード: 腰痛, 水泳運動療法
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1992 年 29 巻 2 号 p. 115-121

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抄録
腰痛に対する水泳運動療法の有効性を知ることを目的として,慢性腰痛の患者29名を対象とし,腰痛教室の形式で集団的水泳運動療法を実施した.
治療開始後3ヵ月で腰痛の軽減と腹筋・背筋力を主体とした脊柱機能検査での改善が認められた.また,肥満についても著しい改善が認められた.動作表面筋電図解析では,治療開始前に認められた傍脊柱筋の筋活動電位の左右非対称性は,治療後には消失し,傍脊柱筋の拘縮の改善が認められた.
以上より適切な指導下に行う水泳運動療法は慢性の腰痛の治療に有効であると考える.
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© 社団法人 日本リハビリテーション医学会
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