リハビリテーション医学
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三次元動作分析装置による前腕回内回外変換運動の定量的評価
回内成分と回外成分の比較
野呂 浩史藤島 恵喜蔵松本 博之
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1993 年 30 巻 8 号 p. 567-570

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抄録

三次元動作分析装置(Selspot II)を利用したシステムを用いて,前腕変換運動を回内成分と回外成分の2つのパラメーターとして二分し両者の最大角度を比較検討した.
対象は,健常成人90名(平均年齢32.0歳,男性51名,女性39名)である.被検者には5秒間,左右同時にできるだけ速く前腕の変換運動を行わせた.
結果は以下の通りである.1)回内時の平均値は,回外時に比べ左右ともに有意に(p<0.01)大きかった.2)回外時の変動係数は,回内時に比べ左右ともに有意に(p<0.01)大きかった.3)左右の比較では,右側の回内時の平均値が左側のそれに比べ有意に(p<0.05)大きかった.
以上,前腕変換運動の定量的評価には回内成分と回外成分の比較検討が不可欠と思われた.

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© 社団法人 日本リハビリテーション医学会
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