リハビリテーション医学
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FQテストによる頸髄損傷患者の手機能評価
手機能再建手術の評価について
清野 良文橋爪 長三赤津 昇
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1996 年 33 巻 7 号 p. 476-483

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抄録

当センターに入院した頸髄損傷完全麻痺患者35例67手に対しFQテストを施行し,麻痺レベルとFQとの関係を調べるとともに,上肢機能再建手術による改善を評価した.最低機能髄節が下がり有効な筋が増えるに従ってFQは高値を示し,さらに同じ麻痺レベルでも高齢者は低値を示す傾向を認めた.手機能再建手術によってFQは平均で約14点の改善が得られた.ADLがやっと自立可能と考えられるFQのレベル(20~30点)はZancolliの2-B:II,2-B:IIIに相当していたが,手機能再建手術によって1-Bから2-B:Iの症例もこのレベルに到達していた.総合的な手機能の評価法としてFQテストは有用であったが,評点と因子得点率を詳細に分析するにあたっては注意を要した.

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© 社団法人 日本リハビリテーション医学会
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