リハビリテーション医学
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近赤外分光法による内側広筋等尺性運動の酸素動態測定
評価の指標と信頼性に関する研究
岡 隆浩
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1999 年 36 巻 8 号 p. 526-532

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抄録

本研究は,非侵襲的な組織酸素動態測定における近赤外分光法の臨床的有用性を,内側広筋で調べたものである.最大等尺性収縮とセッティング反復の2種類の四頭筋運動を,それぞれ14名の健常人男性を対象として行わせ,測定値の再現性や筋力との相関性を調べた.運動後の有酸素度回復時間における評価では,回復曲線が勾配を失って基線とほぼ水平となるまでの時間が再現性に優れた.最大等尺性収縮における有酸素度最低値は,筋力の最大トルクとよく相関した.セッティング反復運動における有酸素度最大変動率は,運動後の回復時間とよく相関した.本法は,皮下に局在する筋肉の疲労や回復能力を評価する手段として臨床的有用性が期待できる.

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© 社団法人 日本リハビリテーション医学会
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