抄録
医療・福祉・保健分野において,高齢化および疾病構造の変化に伴う課題解決の方策として多職種協働による地域包括ケアシステムが注目されている.これには職種間の相互理解,各々の高い専門性の追求にとどまらず,職種間の隔壁を超えた幅広い視野をもってアプローチすることが求められる.そして,これを具現化するためにはICFを共通概念,共通言語として活用することが必要である.ICFは生活機能を包括的に捉える視点と枠組みを示すものであり,これを協働のためのツールとして取り扱うことが望ましい.しかし現状では概念の取り違えやツールとしての活用に課題もある.本論ではICFの特性について再確認すると共に実践の現場での活用方法を述べる.