The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine
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特集『リハビリテーション医療における補完代替医療の可能性』
和温療法と心不全のリハビリテーション医療
鄭 忠和
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2018 年 55 巻 12 号 p. 1004-1011

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抄録

心不全に対する和温療法はこれまで数多くの臨床研究,基礎研究,多施設試験がなされ,安全性,有効性とその機序はすでに証明されている.和温療法は「安全,有効,低コスト,患者に優しい」の望ましい医療の要件をすべて満たしている.日本で開発された心不全に対する革新的治療法である.

超高齢社会に入り高齢者心不全の増加とともに運動のできない心不全患者は増加し,包括的心臓リハビリテーションの重要性は増している.和温療法は高齢者心不全のQOLを高め,健康長寿を促進し,未病を改善し,介護寿命を支援する全人的医療である.特に,Stage Dの重症心不全は緩和ケアが医療の中心になるが,和温療法は重症心不全の緩和ケアにも有用である.

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© 2018 公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
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