The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine
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特集『地域包括ケアとリハビリテーション医学』
介護予防事業を通じて行う地域に合った街づくり
―縦と横の絆づくりと介護予防の〈前・中・後〉対策―
石田 健司永野 靖典池内 昌彦
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2018 年 55 巻 2 号 p. 120-124

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抄録

地域包括ケアシステムの導入は喫緊の課題である.介護予防の要諦は,早期発見・適切な対応・継続的なケアにある.すなわち,①基本チェックリストの経年的変化を分析し,その過程を解明し,2次予防対象者になる可能性が高い人を早期に発見し支援する.②適切な介護予防事業を運営し,機能向上をもたらし,③2次予防対象者が,翌年に再び介護予防対象者となって戻ってくるというリピーター問題に対応することである.介護予防事業の前・中・後段対策を実践することで,介護予防システムの充実に貢献できる.これらの試みと地域の横糸と縦糸の絆をしっかり紡ぎあげた新たな街づくりが,地域包括ケアシステムの介護予防に資するものになる.

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© 2018 公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
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