The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine
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特集『運動失調とリハビリテーション医学』
小脳失調を伴うdysarthriaと嚥下障害のリハビリテーション医療
福岡 達之道免 和久
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2019 年 56 巻 2 号 p. 105-109

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抄録

小脳失調は,小脳あるいは小脳との連絡経路が障害される疾患によって生じ,発声発語,嚥下機能にも影響を及ぼす.失調性dysarthriaでは発話に関連する運動制御や協調運動の障害により,不明瞭な構音,断綴性発話,爆発性発話など特徴的な症状を呈する.小脳系の障害による嚥下障害の病態は明らかではないが,嚥下器官に生じる失調症状により咀嚼や食塊形成,送り込みの運動障害をきたすと考えられる.小脳失調を伴うdysarthriaと嚥下障害のリハビリテーション医療は,原因疾患や合併する症状によって異なり,脊髄小脳変性症のような進行性疾患では病期に応じたアプローチが重要である.

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© 2019 公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
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