回復期リハビリテーション医療は回復期リハビリテーション病棟が制度化されたことによりストラクチャーとして大きく充足された.同病棟では,より高い機能,活動向上さらに社会参加を目標に,全職種が協働して病棟単位でリハビリテーション医療を実施する.一方,2016年度から導入された実績指数にて,ADLアウトカムが大きく求められることになった.2020年度調査でのFIM利得は24点であり,導入後7点上昇した.しかし一方で,プロセス構築,実績指数の導入によるFIMの独り歩き,リハビリテーション科専門医不足,高齢化,重症化といった問題も生じており,質的基盤はさらなる向上が必要である.