The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine
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特集『回復期リハビリテーション医療―これまでの20年,これからの20年―』
回復期リハビリテーション医療
―これまでの20年,これからの20年―
近藤 国嗣
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2021 年 58 巻 5 号 p. 468-481

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抄録

回復期リハビリテーション医療は回復期リハビリテーション病棟が制度化されたことによりストラクチャーとして大きく充足された.同病棟では,より高い機能,活動向上さらに社会参加を目標に,全職種が協働して病棟単位でリハビリテーション医療を実施する.一方,2016年度から導入された実績指数にて,ADLアウトカムが大きく求められることになった.2020年度調査でのFIM利得は24点であり,導入後7点上昇した.しかし一方で,プロセス構築,実績指数の導入によるFIMの独り歩き,リハビリテーション科専門医不足,高齢化,重症化といった問題も生じており,質的基盤はさらなる向上が必要である.

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© 2021 公益社団法人 日本リハビリテーション医学会

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