The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine
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特集『筋萎縮性側索硬化症(ALS)の最新リハビリテーション診療』
ALSの栄養障害とリハビリテーション医療
早乙女 貴子
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2024 年 61 巻 7 号 p. 593-600

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抄録

筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の栄養障害に対する治療が重要視される理由は,病初期の体重減少が,患者の生命予後不良因子の1つであることが明らかになっているためである.ALS患者の体重減少は複数の要因がかかわる全身性の代謝機能障害に起因し,エネルギー摂取量の減少と疾患特異的なエネルギー代謝異常を認める.栄養障害にかかわる機能障害には,筋力低下に伴う四肢体幹機能障害,摂食嚥下障害,呼吸機能障害が挙げられる.患者の生命予後とQOL向上を目的に,栄養障害の改善や進行予防をゴールとしたリハビリテーション診療を行う.

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© 2024 公益社団法人 日本リハビリテーション医学会

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