高齢の訪問リハビリテーション利用者を対象とした参加評価尺度Participation Assessment measure for home visit Rehabilitation（PAR）の開発

抄録

目的：参加評価尺度Participation Assessment measure for home visit Rehabilitation（PAR）を開発した．

方法：PAR開発は，文献調査の後にDelphi法を用いてPAR暫定版を作成した．PAR暫定版を用いて高齢の訪問リハビリテーション利用者に調査し，探索的因子分析で構造的妥当性を検証，構造と項目を選択した．要介護度の相関を調査した．

結果：文献調査で34尺度779の尺度項目が示され，17名の療法士によるDelphi法を経てPAR暫定版は27項目となった．調査は9施設203名（82.3±8.1歳）が対象となった．探索的因子分析では最尤法Promax回転で4因子構造で19項目76点満点のPARが開発され，要介護度と負の相関（r＝−0.492）が認められた．

結論：医療者評価型尺度で認知症や重度要介護者も含む訪問リハビリテーション利用者を対象とした妥当性の確認された参加評価尺度としてPARが開発された．