論文ID: 18007
目的:本邦では,下肢全体をカバーする3種類のウェアリング(装着型)歩行支援ロボットが発売されている.日本リハビリテーション医学会会員の本ロボットに対する浸透度をアンケートで調査し,普及に向けた方策を検討する.
方法:日本リハビリテーション医学会会員を調査対象にWebアンケートを実施した.調査期間は2017年2月13日~3月31日.ロボットはHAL®下肢タイプ,WPAL.ReWalk.アンケート質問項目は機器ごとに設定し,製造販売元の提唱する内容を知っているか否かを問う形式とした.
結果:有効回答数266人,82.7%がロボットリハビリテーションに興味を示した.それぞれの認知度はHAL®下肢タイプ96.6%,WPAL 51.5%,ReWalk 46.2%,機器の目的を理解していたのは(同じ順で)87.2%,67.2%,73.2%であった.実際に導入しているのは23.7%,ロボットのハンズオン企画があれば参加希望する者は31.6%だった.
結論:ロボットの普及には正確な情報の喧伝,体験が必要であり,ハンズオン企画も有力な方策の1つである.