The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine
Online ISSN : 1881-8560
Print ISSN : 1881-3526
ISSN-L : 1881-3526

この記事には本公開記事があります。本公開記事を参照してください。
引用する場合も本公開記事を引用してください。

頭頚部がん喉頭摘出術後長期経過者におけるQOL関連因子の検討
三浦 裕幸加藤 拓彦田中 真澄川 幸志
著者情報
ジャーナル 認証あり 早期公開

論文ID: 22026

この記事には本公開記事があります。
詳細
抄録

目的:頭頚部がん喉頭摘出者(喉摘者)の状況を機能,活動,参加,環境などから調査し,quality of life(QOL)関連因子を検討する.

方法:対象は,日本喉摘者団体所属の喉摘者とした.調査項目は,基本属性,QOL,サルコペニア,頚部・上肢機能,上肢関連activities of daily living(ADL)などとした.統計解析は,相関分析後に多重ロジスティック回帰分析を行い,QOL関連因子を検討した.

結果:有効回答者数は272人であり,年齢の中央値は74.0歳,喉頭摘出術後経過期間の中央値は8.7年,喉頭摘出術後就労継続者は94人であった.QOL関連因子には,上肢関連ADL,サルコペニア,頚部・上肢機能が抽出された.

結論:喉摘者のQOL関連因子は,頚部・上肢機能,上肢関連ADL,サルコペニアであり,QOL向上にはこれらに対するリハビリテーション治療が重要と考えられた.

著者関連情報
© 2023 公益社団法人 日本リハビリテーション医学会

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja
feedback
Top