2022 年 1 巻 2 号 p. 114-122
腎臓病患者における運動療法のエビデンスが蓄積されたことで腎臓リハビリテーションの有用 性が認められ,診療報酬加算も相次いで設置されてきている。腎臓リハビリテーションはCKD のどのステージにおいても有効である。腎臓リハビリテーションを開始するには情報収集と運動 プログラムを包括的な見地から立案するための多職種からなるチームの構築が不可欠である。医 師はチームを構築し,チーム内で情報共有とプログラムの作成,実践とその効果判定を行う。ま た腎臓リハビリテーションを実施するうえで栄養評価や薬物療法の見直し,貧血,代謝性アシ ドーシスの管理を行うことも腎臓リハビリテーションを長期に継続するために不可欠である。