日本腎臓リハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2436-8253
Print ISSN : 2436-8180
糖尿病性腎臓病患者の病態における サルコペニアリスク
荒木 信一
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2023 年 2 巻 1 号 p. 53-60

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抄録
わが国の高齢化と医療の進歩により,サルコペニアなどの老年症候群を合併する高齢者が増加 している。特に,糖尿病あるいは慢性腎臓病患者のサルコペニア合併頻度は,一般住民よりも高 頻度であることが多くの疫学研究により示されている。一般に,加齢に伴う身体的な機能変化が サルコペニアのリスクとなることはよく知られているが,糖尿病あるいは慢性腎臓病患者では, 加齢以外にも,高血糖,インスリン抵抗性,慢性炎症,アシドーシス,ビタミンD 不足などさ まざまな病態がサルコペニアの発症・悪化に関与することが報告されている。そのため,糖尿病 性腎臓病を合併する高齢患者は,極めてサルコペニアリスクの高い病態であり,高齢糖尿病性腎 臓病患者の生命予後あるいは生活の質の改善のためには,その病態とサルコペニアリスクの関係 を理解することが重要となる。そこで本稿では,高齢糖尿病性腎臓病のサルコペニアリスク・病 態について概説したい。
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© 2023 一般社団法人日本腎臓リハビリテーション学会
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