抄録
腎臓領域における古典的なエンドポイントとしては透析導入(腎死)や血清クレアチニン2 倍
化がある。しかし,多くの腎疾患は長期間にわたり緩徐に腎機能が低下するため,質の高い臨
床研究を行っていくためには,死亡や腎死を事前に予測する適切なサロゲートアウトカムの開
発が急務であった。そのため2014 年にサロゲートアウトカムに関する国際会議が開かれ,2〜
3 年間のeGFR 30%低下を中心にいくつかのサロゲートアウトカムが提案されてきた。現在も
eGFR 30%低下や年間eGFR 低下>5 mL/min/ 1 . 73 m2 などは多くの腎疾患研究において重要な
サロゲートアウトカムとして広く用いられている。今回は腎臓病研究におけるこれらのエンドポ
イントの広がりと使用上の注意点について概説する。