未治療活動性肺結核患者11例を対象に, サンドイッチ酵素抗体法を用いて血清可溶型インターロイキン 2 (IL-2) レセプターを測定した. その結果, 肺結核患者血清中には健常血清に比較して有意に高値 (p<0.02) の可溶型IL-2レセプターが検出され, しかも同時に測定した血清アデノシンデアミナーゼ値と正の相関がみられた. 以上より, 血清可溶型IL-2レセプター値は, 1) 活動性肺結核の診断に有用な免疫学的指標であること, 2) 肺結核における旺盛な細胞性免疫の関与を反映していることが示唆された.