日本胸部疾患学会雑誌
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新型の内視鏡による末梢型肺癌の診断
田中 満甲田 英一橋本 省三佐藤 勝山口 佳寿博岡田 泰昌山沢 文裕河合 章鳥潟 親雄
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1989 年 27 巻 11 号 p. 1294-1299

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抄録
末梢型肺癌を観察・撮影することが出来る新型の内視鏡を開発し試作した. 新型の内視鏡は外径φ2.2mm, 全長1,400mm, 有効長1,150mm, 視野角75°, 弩曲角up方向120°, down方向120°, 観察範囲3~50mmである. 症例中, 最も小さい1.5×1.5cm大の末梢型肺癌2例を含む10症例に施行し, 始めて臨床的に末梢型肺癌で癌と考えられる所見を観察・撮影することが出来た. 末梢型肺癌の検索に我々の内視鏡検査が新しい検査方法として加わり, 病変の診断・鑑別に重要な役割をはたすものと我々は期待している.
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© 日本呼吸器学会
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