日本胸部疾患学会雑誌
Online ISSN : 1883-471X
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エタノール局注が著効を示した気管原発大細胞癌の1例
森尾 比呂志尾世川 正明松岡 祐之横田 仁河野 典博光永 伸一郎藤沢 武彦安見 和彦三方 淳男
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1990 年 28 巻 4 号 p. 623-627

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抄録
著明な気道狭窄症状にて発症した, 気管原発の大細胞癌の患者を経験した. 気管支鏡下に腫瘍に対し, エタノール局注を行ったところ, 腫瘍は著明に退縮し気道狭窄は改善した. 重篤な合併症は, みられなかった. エタノール局注は, レーザーを持たない施設でも比較的容易に行うことができ, 有効性が高く, 安全性の高い方法であると考えられた.
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© 日本呼吸器学会
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