日本胸部疾患学会雑誌
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Dumbbell 型縦隔神経原性腫瘍の3手術例
臨床症状を伴わない症例での脊椎管内進展とその評価
見元 達朗岩瀬 彰彦貫和 敏博見上 光平益田 貞彦植草 利公吉良 枝郎
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1992 年 30 巻 4 号 p. 668-672

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抄録

胸部X線上の異常影で発見され, 種々の程度の腫瘍の脊椎管内進展を認めた, いわゆる dumbbell 型縦隔神経原性腫瘍の3症例を報告した. これら3症例は, 自覚症状や神経学的異常所見を欠いたが, 脊椎及び胸腔の2方向からのアプローチにより腫瘍摘出術を合併症なく実施し得た. 高頻度に後縦隔の傍脊椎領域に発生する神経原性腫瘍症例では, 臨床症状を伴わない場合でも, 脊椎管内への腫瘍の進展の有無とその程度を慎重に検討する必要があると考えられた.

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