抄録
肺野に限局性に病変が認められ肺癌との鑑別が必要な3次気管支より末梢に病変が存在した良性細気の10病例を対象にして我々が開発した極管支ファイバースコープ (BF-2・2T) を用いて末梢気道の変化について検討した. 内視鏡所見は発赤, 閉塞, 狭窄, 分泌物過多, 拡張が中心で, 肺癌の所見と区別することが可能と思われた. 末梢の限局性病変を診断する上で多角的に検査を行い少しでも有益な情報をえ, 診断を正確にすることが現在, 行われているが, 新たに内視鏡検査を加えることにより, より一益の情報が加えられ診断の上で有益であると思われる.