日本胸部疾患学会雑誌
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20年間経過観察後剖検しえたα1-アンチトリプシン欠損症を伴う肺気腫の1例
中村 仁中浜 肇西岡 安弘北田 修杉田 實
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1996 年 34 巻 9 号 p. 1040-1043

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抄録

我々は1975年にα1-アンチトリプシン欠損症を伴う肺気腫の本邦初例 (49歳, 女性) を報告し以後経過観察を行っていた. Pi Phenotype M ヌル型, 遺伝子型は M malton 型で血緑者に多数のヘテロ接合体が存在していた. 肺機能は徐々に悪化し, 1987年より在宅酸素療法中であった. 1994年10月呼吸不全のため死亡した. 剖検では, 肉眼的に肺は嚢胞状で, 組織学的には典型的な汎小葉性肺気腫であった.

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