日本放射線技術学会雑誌
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心電図非同期3D multishot T1-weighted fast-field echo-echo planar imagingを用いた下肢非造影magnetic resonance angiography
古牧 伸介木田 勝博 林 由佳子正田 尊士田淵 昭彦
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論文ID: 2022-1239

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抄録

【目的】本研究の目的は,心電図非同期3D multishot T1-FFE-EPIを用いた下肢非造影MRAを考案し,撮像条件の適正化を行うことである.更に,下肢動脈の描出能の検討のため,造影CTAとの視覚評価による比較を行い,その有用性について検討した.【方法】3.0 T-MRIとMRIファントムを用いて,EPI factorの変化に対する画像歪みを調査した.また,8名の健常ボランティアの大腿動脈を対象に,flip angleの変化に対するsignal-to-noise ratio(SNR)を求めた.更に,EPI factorの変化に対する大腿動脈のSNRと大腿動脈と大内転筋のcontrast ratioより,適正EPI factorを求めた.得られた適正条件による下肢非造影MRAと下肢造影CTAが施行された10症例を対象とし,骨盤部,大腿部,下腿部を後向きに視覚評価を行った.【結果】適正なflip angleは25°,EPI factorは3だった.臨床症例を用いた視覚評価において,骨盤部と下腿部における下肢非造影MRAと下肢造影CTAには,有意差は認められなかった(p=0.52, p=0.88).大腿部では,下肢非造影MRAが有意に高かった(p=0.02).【結語】心電図非同期3D multishot T1-FFE-EPI法を用いた下肢非造影MRAは,flip angle 25°,EPI factor 3が適正条件だった.本法は,視覚評価による造影CTAとの比較において,大差のない下肢動脈の描出能をもつことから,スクリーニング検査や精査としての利用が期待される.

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