論文ID: 2023-1302
【目的】IC PROFILER(ICP)で得られるプロファイルからエネルギー不変性を評価する手法を考案し,AAPM TG142のプロファイル不変性をエネルギーと対称性の成分に分離する方法を提案する.【方法】プロファイルから傾きを排除し,エネルギー不変性を評価する方法として反転平均プロファイルを考案し,種々の条件により妥当性を検証する.また,プロファイル不変性を分離する計算式を提案し,その妥当性を検証するとともに,ICPによる品質管理結果を示す.【結果】同一エネルギーの反転平均プロファイルは,PDD(10)の変化量にして0.1%以内で一致し,エネルギー不変性を評価できた.また,プロファイル不変性の分離評価式は,期待値に対して0.2%以内で一致した.これらの理論に基づき,プロファイル不変性の品質管理を実施できた.【結語】ICPから得られるプロファイルからエネルギー不変性を評価することができた.また,プロファイル不変性を分離評価する手法の妥当性を確認できたとともに品質管理に活用できた.