論文ID: 2023-1315
DRLs 2020では,IVRにおいては,基準透視線量率とともに手技別の装置表示の積算基準空気カーマKa,r(mGy)と面積空気カーマ積算値PKA(Gy·cm2)が設定された.IVRの被ばく線量は透視と撮影線量を合わせた総被ばく線量が用いられるが,実臨床では手技(診断/治療目的および手技内容)によってその割合は大きく異なり,その割合に関する詳細な報告はほとんどない.そこで手技別の被ばく線量および総被ばく線量に対する透視と撮影線量の割合を調査しプロトコルの見直しを行うことで,被ばく防護の最適化を行った以前の取り組みについて評価を行った.手技別に透視と撮影線量の割合が異なるため,各手技の被ばく線量を医師と共有し,手技別に画質を考慮しながらプロトコルを構築することで,被ばく防護の最適化を行えることが示唆された.