日本放射線技術学会雑誌
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MRI検査用金属探知機等の実臨床における検出能の評価
大川 竜也 林 則夫加藤 裕出口 佑樹谷畑 誠司小林 真介高橋 哲彦
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論文ID: 2023-1372

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抄録

【目的】MRI検査室に磁性体の持ち込みを防ぐため,多くの施設で金属探知機等を所有しているが,さまざまな種類の機器があり性能や特性が異なる.本研究の目的は,臨床現場での実運用上における各機器の評価を行う事である.【方法】複数施設にて,ゲート型磁性体検知器,ポール型磁性体検知器,ハンディ型磁性体検知器,ハンディ型金属探知機を使用し,MRI検査室に持ち込む可能性がある9種類の対象物の検出距離測定および実運用を想定した評価を行った.【結果】ゲート型は,磁性の強い対象物のみ検知が可能だった.ポール型は,測定距離がポールに近いほど多くの対象物の検知が可能であり,ポールの低い位置では検出距離が短くなった.ハンディ型では,機器と対象物を密着させた場合に検知可能な対象物が多かった.【結語】機器の検出能は対象物の大きさや種類により異なった.検査前の持ち込み確認では,各機器の特性を理解し,目的に合わせて使用する事が重要である.

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