論文ID: 2024-1430
【目的】寝台の高さ補正(automatic couch height positioning compensation: AHC)を有するCT-auto exposure control(CT-AEC)使用時における移動用スライドボードが画質と線量へ与える影響について検討すること.【方法】Aquilion PRIME SP/i Edition(80列multi detector CT;キヤノンメディカルシステムズ,栃木)(管電圧:120 kV,管電流:最小値50 mA最大値500 mA, AECのnoise index:15,スライス厚:5.0 mm,回転時間:0.35 s/rotation,ピッチファクタ:0.813,再構成関数:FC03)を使用した.京都科学社(京都)製の胸部ファントムPBU-SS-2型を使用し,患者移動用スライドボードのある時とない時におけるAHCの有無で,画像ノイズとコンソールに表示されたvolume computed tomography dose index(CTDIvol)の比較を行った.【結果】AHCありでは患者移動用スライドボードがあることにより画像ノイズは低下(p<0.05)しCTDIvolは増加(p<0.05)した.AHCなしでは患者移動用スライドボードの有無で画像ノイズとCTDIvolに有意差はみられなかった(p>0.05).【結語】AHCを使用することにより,患者移動用スライドボードを含む撮影は線量の増加を招く.患者移動用スライドボードを含む撮影を行う場合,AHCを使用しないことで線量の増加を低減可能である.