日本放射線技術学会雑誌
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モンテカルロシミュレーションを用いた177Luイメージングにおける定量的精度と変動性の検証
大﨑 洋充 久保田 千裕石川 一磨佐藤 充安本 佳章深井 翔平坂下 哲哉
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論文ID: 2024-1451

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抄録

【目的】177Luイメージングによる線量評価において副作用の予測や投与量の最適化を行うには高精度な定量的SPECT画像が求められる.われわれはモンテカルロシミュレーションにより,さまざまな撮像条件時の177Luイメージングにおける定量値の精度および変動性を検証した.【方法】SIMINDを用いて7.4 GBqの177Lu-DOTATATE投与後6時間の肝内腫瘍を模擬したNEMAボディファントムのSPECT画像をコリメータとエネルギーウインドウの組み合わせを変えて取得した.変動性評価では撮像時間ごとにポアソンノイズを付加した30個のSPECT画像を作成した.精度は相対誤差,変動性は変動係数を評価した.【結果】BG領域の相対誤差は10%以下の精度であった.Hot球の精度はMEGP 208 keVが最も高く,腫瘍径に依存して低下した.変動性は撮像条件により変化し,撮像時間の延長により改善した.【結語】モンテカルロシミュレーションにより177LuイメージングのSPECT撮像条件ごとの定量値の精度と変動性を明らかにした.

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