抄録
症例は7歳, 男児. 生後5カ月で両大血管右室起始症, 心室中隔欠損症の手術の既往あり. 平成17年4月下旬から腹痛, 嘔吐があり, 腹部単純X線検査および腹部所見で腸閉塞, 汎発性腹膜炎が疑われ, 当院紹介受診となった. 触診上腹部全体が板状硬であった. CTにて腹部正中に拡張した腸管と思われるループを認めた. 絞扼性イレウスを疑い同日緊急手術を施行した. 術中所見では, 臍部に2cm×10cmの嚢胞性病変があり, 回盲部より口側40cmの回腸と連続し, 嚢胞は根部で捻転し, 暗赤色に変色していた. 以上によりMeckel憩室の捻転と診断し, 臍部で嚢胞を剥離し根部で切除した. 病理組織学的にも上皮は小腸粘膜で, 出血を伴う急性炎症で, 異所性胃粘膜等は検出されなかった. 術後経過は良好で第9病日退院となった. Meckel憩室茎捻転症は稀である. 本症例に加え28例の文献的な考察も加え報告する.